糖尿病とよく聞きますが、その病気についてご存じでしょうか。
糖尿病には2つのタイプがあります。
思春期に発症し自己免疫が関与する1型糖尿病、遺伝因子に過食や運動不足が関与する2型糖尿病です。
1型は特殊で、ほとんどは2型ですが、この2型糖尿病にかかる方がどんどん増えています。
糖尿病は読んで字のごとく、尿中に糖が出てくる病気です。
血糖が上昇して、余った糖が尿中に出てくるのです。この血糖上昇こそが大きな問題となります。
血糖上昇によって血管内にはベタベタな血液が流れ、身体中がいわば「シロップ漬け」になります。
すると主に動脈が傷んできます。
動脈には大きな動脈、毛細血管と大きく2つの動脈があります。
動脈が障害されると以下のような病気が引き起こされてしまいます。
毛細血管が障害された場合には、以下のような病気を引き起こしてしまいます。
重症な糖尿病の場合、体にはいつもベタベタな血が流れ、いずれ臓器障害を来してしまいます。
糖尿病はすなわち血管病と言えます。
戦後に欧米様式の食事が増え、自家用車が普及するのに比例して糖尿病の方が増えています。
戦中戦後間もなくの頃は糖尿病の方は少なかったので、原因は明らかです。
糖尿病は、喉が乾いて飲み物をたくさん飲む、体重がひとりでに減ってきたというのが典型的な初発症状です。
その他健康診断で見つかるケースもあります。
また糖尿病は遺伝しやすい疾患です。ご家族に糖尿病の方がいれば、ご自分は糖尿病になりやすいと思っておいた方が良いです。
がんなどと異なり、糖尿病は自分で良くすることができます。
菓子パンなど間食をやめ、3食の規則正しい食事にする、近い距離は車に乗らないなど、普段の生活を見直すことで、改善させることが出来ます。
糖尿病は血糖コントロールを良くすれば動脈硬化などの合併症を予防し、生活の質を保つことが出来ます。
暮らしを見直し、「不便を買って出る」ことも今後は大切なのではないでしょうか。
40代の糖尿病の方は、50%が治療を受けていないことが調査によって分かっています。
治療をしないと将来失明したり、足を切断したりといった恐ろしい結果になる可能性があります。
糖尿病が疑われたら、すぐに医療機関にかかりましょう。