狭心症(きょうしんしょう)や急性心筋梗塞(きゅうせいしんきんこうそく)という病名をご存じでしょうか。
これらは虚血性心疾患と総称され、心臓のまわりを取り巻く冠動脈が狭くなったり詰まったりして、心臓に酸素と栄養分が不足するために生じる病気です。
ある日突然「圧迫される」、「締め付けられる」ような強い胸痛が生じ、場合によっては死に至る恐ろしいものです。
どのような人が発症しやすいのでしょうか。
冠動脈疾患の危険因子として、以下のようなものが挙げられます。
これらの因子に遺伝背景が加わり発症しやすくなるのです。
東京都の調査によると、ほとんどのケースが胸痛で発症しますが、高齢者、女性の患者さんの中には呼吸が苦しい、あごの痛み、左腕の痛みといった非典型的な症状で発症することもあります。
治療法は血液をサラサラにする薬と、カテーテルという治療法で改善する場合が多いです。
坂道、階段をあがると胸苦しい、胸が締め付けられる、息苦しいなどの症状がみられた場合、市販薬を試すのではなく、なるべく早く医療機関に行くことをお勧めいたします。