お子さまの予防接種で迷っている方へ
ワクチン、迷いますよね。
「副反応が出たらどうしよう」 「一度に何本も打って大丈夫なのかな」 そんなふうに心配になるのは、お子さまのことをちゃんと考えているからこそ。ごく自然なことです。
迷う理由は人それぞれですが、WHO(世界保健機関)は大きく3つに分けて考えています。
ちょっと自分に当てはめてみてください。
ひとつめは、ワクチン自体への不安。
本当に安全なのか、ちゃんと効くのか。
ネットにはいろいろな情報があるので、不安になるのも無理はありません。
ふたつめは、「最近その病気、聞かないし」という気持ち。
実は、ワクチンのおかげで見かけなくなっただけです。
感染症そのものがなくなったわけではありません。
みっつめは、時間がないこと。
仕事に育児に毎日バタバタで、予約もスケジュールも後回しになりがちです。
これも立派な理由のひとつです。
スケジュールが難しく感じるのは、あたりまえです。
接種は、生後2か月ごろから本格的に始まります。
ワクチンによって回数も間隔もばらばらなので、全部を自分で覚える必要はありません。
かかりつけの先生に「いつ、どれを、何本ずつ受ければいいですか」と聞いてみてください。
同時接種を希望するときも、そのまま伝えて大丈夫です。
さて、いちばん多い心配が、同時接種かもしれません。
小さな赤ちゃんに何本も注射をして、体に負担がかからないかな。
そう思いますよね。
でも、いまのワクチンは技術が進んで、中に入っている抗原(タンパク質)の量が、1960年代ごろの約4%まで減っています。
なので、何種類か同時に打っても、免疫に無理をさせる心配はありません。
同時に打つことで、効果が弱まったり、副反応が増えたりすることもないんです。
早く病気から守れるし、通院の回数も減らせる。
そんな理由で、日本小児科学会も同時接種をすすめています。
副反応が気になる気持ちも、よくわかります。
接種のあとの発熱や腫れは、目に見えるので不安になりますよね。
そんなときは、もうひとつ考えてみてください。
もしワクチンを打たずに病気にかかったら、どうなるか。
重い症状が出たり、後遺症が残ったりすることもあります。
その両方を並べて比べてみると、判断しやすくなります。
接種のあとによくあるのは、発熱、接種したところの赤みや腫れ、しこり、発疹などです。
ワクチンの種類によって差はありますが、数%から数十%と比較的よく起こり、通常は数日以内に自然に治ります。
ただ、次のようなときは、様子を見ずにすぐ受診してください。
・接種したところのひどい腫れ
・高熱
・ひきつけ
脳炎や神経障害などの重い副反応は、ワクチンによっては百万〜数百万人に1人程度と、極めてまれです。
調べものをするなら、日本小児科学会の「知っておきたいわくちん情報」がおすすめです。
メリットとリスクがイラスト付きでまとまっていて、さっと読めます。
それでも気になることが残ったら、かかりつけの小児科の先生に聞いてみてください。
「ネットでこんなの見たんですけど」「うちの子、この組み合わせで大丈夫ですか」そんな聞き方で大丈夫です。
どんな小さなことでも、一緒に考えましょう。
このコラムの監修医師
すずきクリニック
院長 鈴木 洋輝(すずき ひろき)
経歴
- 平成16年 弘前大学医学部医学科卒業
- 平成16年 総合病院 国保 旭中央病院 初期臨床研修
- 平成18年 総合病院 国保 旭中央病院 循環器内科
- 平成30年 総合病院 国保 旭中央病院 総合診療内科
- 令和2年 すずきクリニック開院
資格
- 日本内科学会 総合内科専門医
- 日本循環器学会 循環器専門医
- JMECC(日本内科学会認定 内科救急、ICLS講習会)アシスタントインストラクター
- PALS(小児二次救命処置法)元プロバイダー
- 日本不整脈心電学会 ICD/CRT研修修了証取得済み
- 日本渡航医学会認定医療職
所属学会
- 日本内科学会
- 日本循環器学会
- 日本糖尿病学会
- 日本小児科医会
- 日本小児科学会
- 千葉県小児科医会
- 茨城小児科学会
- 日本渡航医学会
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